「ESPに頼らなければならないキャラクターの戦略」

BY M−Zhang

 このゲームのキャラクターの中には、以下のような共通した能力値の特徴を持つものがいます。

  1. ESPレベルが高い(通常6)。
  2. 耐久力が少ない(3〜4)。
  3. ESPパワーも、レベルに比べて充分とは言えない。

 具体的には、皇帝レイザーク、殺人鬼エルミ、黄金の牙リュカーン、マスター・バルカン、ダーク・ライオン、戦士クーガー、守護者キャンサー、赤い太陽のサーペント・リオラ、ネカ・ベネゼル、ウー・ロンド、トーミン・バイナック、ヴェルト・ニム等です。

 彼らに共通してもう一つ言えることは、比較的敵が多く、しかも往々にして自分よりも強い敵を相手にしなければならないのに対して、個人装備がほとんどなく、攻撃・防御とも、もっぱらコンバットカードに頼らねばならない事です。つまり彼らに取って、頼むべきは、その強大なESPレベル(パワーではない)だけなのです。
 ここでは、そんな彼らを受け持ったあなたのための戦術・戦略について述べますが、特に戦術に関しては、基本となるコンバットカードの使い方になりますので、他のキャラクターでも参考になる事と思います。

 まず全体の戦略ですが、ロックのクローン達とヴェルト・ニムは、最初にGOOD(Special)のシルエットを選択するのが良いでしょう。何故ならあなたには、バーノール・ルパートをするとか、基地を発見するとか、危険を冒すだけの重要な目的がありますし、また精神力に関しても(一部を除いて)良い方なので、致命的な危険の回避率が高くなっているからです。ここで弱点を補うような装備が手にはいれば、元々決して弱くはないキャラクターですから、鬼に金棒、自由自在に暴れ回れる事でしょう。
 反対にその他のみなさんは、EVILシルエットを選択した方が無難です。装備を手にいれる事も大事ですが、あなた達の低い精神力では、秘密基地編において、その強大なESPレベルが自らをも傷つける、両刃の剣となるからです。同時にアライメントがSpecialのキャラクターには、周りの状況を見きわめるのにも、(シルエットが)EVILの方が便利でしょう。

 次に戦闘時の戦術ですが、常に逃げ道を確保してから、攻撃をするようにしましょう。
 特に正体のばれていないうちは、光の剣があるからといって、むやみに攻撃するのは禁物です。こちらに有効な防御(逃避)カードがない場合、相手がその一撃を耐えた時、あなたのキャラクターの命は風前の灯となる可能性があるからです。そう、リュウ・ヤマキ新長官の支援によるG弾でさえ(失礼、彼はとっても強いです。英雄伝参照)、耐久力が3のあなたには、10:1の攻撃となるのです。それどころか、ビームキャノンの18火力でも6:1で4以下で死亡してしまいます。

 もう一つ重要な事は、防御カードの使い方です。
 例えばバズーカ(もしくはビームキャノン)の攻撃を受けた時、あなたならどうしますか?いくら致命的ではないといっても、この攻撃を受けるのは痛いですから何らかの防御はしたいですね。
 ここで、攻撃のレベルぎりぎりのカードで防ぐと、次にD弾の攻撃がきたら、いくらサイコポットを手の中に持っていたとしても使う事はできません。もし、逃避カード等の他に防ぐ手段がなければ、後は9以上(もしくは6以上)の目がでるのを祈るだけです。
 では反対に、上の事が恐いからといって、自分の使える最高のレベルのカードで防いだとしましょう。そうすると今度は、チクチク攻撃(一度使った防御カードは自分の意志では使用をやめる事ができない事を利用して、レイガン等による攻撃を毎ラウンド行って、相手のESPパワーを消費させる戦術)が待っています。ESPパワーの乏しいあなたにとっては、G弾にも等しい攻撃のはずです。精神力のあるヴェルト・ニムにとっては何でもない事のようですが、世の中で精神力チェックほど、当てにならない物はありません。ここでも、逃避手段の確保の重要性がでてくるわけです。

 まだ言いたい事はありますが、そろそろ紙面がつきました。ここに書いた事は非常に基本的な事ですから、あくまでも原則です。後は修行を積んで、様々なケースに対応できるようになって下さい。